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最終更新日:2026年10月3日

まず結論

損益計算書の利益は、売上高から費用などを段階的に足し引きして求めると考えると整理しやすくなります。

売上高
− 売上原価
売上総利益(粗利)
− 販売費及び一般管理費
営業利益
+ 営業外収益 − 営業外費用
経常利益
+ 特別利益 − 特別損失
税引前当期純利益
− 法人税等
当期純利益

試験では、「どの段階の利益を聞かれているか」を先に確認するのがポイントです。

直感的な説明

利益は、売上高から一気に求めるのではなく、階段を一段ずつ下りるイメージです。

売上高
 ↓ 商品・サービスの原価を引く
売上総利益
 ↓ 本業を運営する費用を引く
営業利益
 ↓ 本業以外の通常の収益・費用を反映
経常利益
 ↓ 臨時的な利益・損失を反映
税引前当期純利益
 ↓ 税金を引く
当期純利益

例えば「売上総利益」を聞かれたら、最初の一段だけです。

売上高 − 売上原価

ここで止めます。販売費及び一般管理費まで引くと、営業利益になってしまいます。

定義・仕組み

利益 基本的な考え方
売上総利益 売上高 − 売上原価
営業利益 売上総利益 − 販売費及び一般管理費
経常利益 営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用
税引前当期純利益 経常利益 + 特別利益 − 特別損失
当期純利益 税引前当期純利益 − 法人税等

数字を入れて流れを確認

売上高                  7,500
売上原価                6,000
販売費及び一般管理費    1,000
営業外収益                160
営業外費用                110
特別利益                   20
特別損失                   10
法人税等                  260

上から順番に計算します。

売上総利益:7,500 − 6,000 = 1,500
営業利益:1,500 − 1,000 = 500
経常利益:500 + 160 − 110 = 550
税引前当期純利益:550 + 20 − 10 = 560
当期純利益:560 − 260 = 300

大切なのは数値ではなく、何を足し引きしたら利益の名前が変わるのかです。

科目Aでどう出る?

代表的なのは、利益の計算式を選ばせる問題です。

問題文・選択肢の語 判断
売上原価 売上総利益まで
販売費及び一般管理費 営業利益まで
営業外収益・営業外費用 経常利益まで
特別利益・特別損失 税引前当期純利益まで
法人税等 当期純利益まで

「販売費及び一般管理費」が出たら、もう売上総利益ではないという切り方が特に有効です。

どんな場面で使う?

企業の経営成績を見るとき、利益を段階別に見ることで「どこで利益が出ているか」を整理できます。

FEでは会計の細かな分析よりも、用語と計算の段階を対応させることを優先しましょう。

よくある混同

「利益」と書いてあれば全部同じ?

違います。何を差し引いた段階かによって利益の名前が変わります。

売上原価まで       → 売上総利益
販管費まで         → 営業利益
営業外まで         → 経常利益
特別損益まで       → 税引前当期純利益
法人税等まで       → 当期純利益

売上総利益で販管費も引く?

引きません。販売費及び一般管理費を引くのは、売上総利益から営業利益へ進む段階です。

「粗利」は別の利益?

試験学習では、売上総利益=粗利(あらり)と整理しておけば大丈夫です。

まとめ

  • 売上高 − 売上原価 → 売上総利益
  • 売上総利益 − 販売費及び一般管理費 → 営業利益
  • 営業外収益・費用まで反映 → 経常利益
  • 特別利益・損失まで反映 → 税引前当期純利益
  • 法人税等まで引く → 当期純利益
  • 丸暗記より、どこまで足し引きした段階かで判断する

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