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title: "ファストトラッキング技法とは？作業を並行して期間を短縮する方法【基本情報技術者試験】"
description: "ファストトラッキング技法を「本来は順番に行う作業を並行して進め、スケジュールを短縮する方法」として整理し、クラッシングとの違いやクリティカルパスが移るひっかけをFE試験向けに解説します。"
last_modified_at: "2026-07-01"
canonical_url: "https://stemtazoo.github.io/fe/fast-tracking/"
section: "fe"
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## まず結論

ファストトラッキング技法とは、**本来は順番に行う作業を、できる範囲で並行して進めることで、スケジュールを短縮する方法**です。

基本情報技術者試験では、ファストトラッキングは **期間短縮のために作業を並行化する技法** として出題されます。

ただし、作業を無理に並行すると、手戻りや調整が増えることがあります。  
そのため、単に「早くなるよい方法」とだけ覚えると少し危険です。

## 直感的な説明

ファストトラッキングは、**前の作業が完全に終わる前に、次の作業を少し前倒しで始める** イメージです。

例えば、次のような流れがあるとします。

```text
設計 → 製作 → テスト
```

通常は、設計が終わってから製作を始めます。

しかし、設計の一部が固まった段階で、先に製作の準備を始められることがあります。

```text
設計 ───────
      製作準備 ───
```

このように、作業を一部重ねることで、全体の期間を短くしようとするのがファストトラッキングです。

英語では、`fast-tracking` は「前倒しして並行に進める」という感覚で使われます。

## 定義・仕組み

ファストトラッキングは、プロジェクトマネジメントで使われる **スケジュール短縮技法** の一つです。

ポイントは、作業時間そのものを短くするのではなく、**作業の実施順序を見直して、重ねられる部分を並行化する** ことです。

| 見るポイント | 内容 |
|---|---|
| 目的 | プロジェクト期間を短縮する |
| 方法 | 本来は順番に行う作業を並行して進める |
| 効果 | スケジュールが短くなる可能性がある |
| 注意点 | 手戻り、再作業、調整コストが増えることがある |

例えば、作業Aの完了後に作業Bを始める計画だったとします。

```text
変更前：A → B
変更後：AとBの一部を並行して進める
```

このとき、Aが完全に終わっていなくても、Bを進められる部分があれば、全体の期間を短縮できる可能性があります。

このテーマは、基本情報技術者試験の「プロジェクトマネジメント」と関係する内容です。公式の出題範囲やシラバスは、[IPA：基本情報技術者試験](https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html) から確認できます。

## 科目Aでどう出る？

科目Aでは、ファストトラッキング技法は、スケジュール短縮技法の用語問題として出題されやすいです。

判断するときは、次の表現に注目します。

| 選択肢の表現 | 判断 |
|---|---|
| 作業を並行して進める | ファストトラッキング |
| 本来は順番に行う作業を重ねる | ファストトラッキング |
| 資源を追加して期間を短縮する | クラッシング |
| 費用を増やして人員を追加する | クラッシング |
| 品質基準を下げて早く終わらせる | 適切な説明ではない |

特に大切なのは、**ファストトラッキングとクラッシングを分けること** です。

```text
ファストトラッキング：作業を並行化する
クラッシング：人員・設備・費用などの資源を追加する
```

どちらもスケジュール短縮の技法ですが、短縮のやり方が違います。

## どんな場面で使う？

ファストトラッキングは、納期が厳しいプロジェクトで、全体の完了日を早めたいときに検討されます。

ただし、すべての作業を並行できるわけではありません。

例えば、前の作業の結果が決まらないと次の作業を始められない場合は、無理に並行すると失敗しやすくなります。

| 場面 | ファストトラッキングしやすい？ |
|---|---|
| 前工程の一部が決まれば次工程を始められる | しやすい |
| 前工程が完全に終わらないと次工程に入れない | しにくい |
| 変更が多く、後戻りが起きやすい | 注意が必要 |
| 作業間の依存関係が弱い | 検討しやすい |

また、スケジュールを短縮したあとも、必ず **新しいクリティカルパス** を確認します。

ある経路を短縮しても、別の経路が一番長くなることがあります。  
その場合、短縮した日数がそのまま全体の短縮日数になるとは限りません。

## よくある誤解・混同

ファストトラッキングでよくある誤解は、**並行化した作業の短縮分だけ、必ず全体も短くなる** と考えてしまうことです。

| 誤解 | 正しい理解 |
|---|---|
| ファストトラッキングは作業時間を短くする技法 | 作業を並行して、全体期間を短くする技法 |
| 人を増やして早くする | それはクラッシングの考え方 |
| 並行化すれば必ず安全に短縮できる | 手戻りや調整が増えるリスクがある |
| 短縮した作業分だけ全体も短くなる | クリティカルパスが変わることがある |
| どの作業でも並行化できる | 依存関係が強い作業は並行化しにくい |

特に、アローダイアグラムの問題では、作業を短縮したあとに **もう一度、経路ごとの所要日数を足す** ことが大切です。

変更前のクリティカルパスだけを見続けると、別の経路が新しいクリティカルパスになったことに気づけない場合があります。

## まとめ（試験直前用）

- ファストトラッキングは、本来は順番に行う作業を並行して進める技法
- 目的は、プロジェクト全体のスケジュール短縮
- 人員や費用を追加して短縮する方法はクラッシング
- 並行化すると、手戻りや調整が増えるリスクがある
- 作業を短縮したあとは、クリティカルパスが変わっていないか確認する
